愛犬にお金を注ぎ自分には無頓着な飼い主
同じ職場に、還暦近いのにオシャレでアクティブでカッコイイ、独身ライフのお手本のような女性がいました。
オシャレにも気遣い、ブランド品をたくさん持っていた彼女。ヘアケアもメイクも怠らず新作コスメの情報は彼女に聞けばいいというくらい流行にも敏感でした。
そんな彼女が突然「犬を飼う!」と言い出し、仲良しグループでペットショップに集まりました。
保護猫活動などもしていたので、てっきり猫を飼うのかと思っていたので周りは「犬?」と驚きました。
店内にいる犬の中から、すぐにトイプードルを選んだ彼女は速攻で名前をつけ、自分の部屋を潰す勢いでトイプードル用のベットやサークル、トイレなどで埋め尽くしてから引き取ってきました。
溺愛っぷりが物凄くて、犬の写真を加工したバックやTシャツなども作成。
愛犬の美容院代と病院代がかかるので、自分の美容院は安いところに変えるという徹底ぶり。
リードも首輪も可愛い物を見つけるとすぐに購入してしまうので、愛犬用のクローゼットまで準備。
洋服も、次から次へと購入するのは良いのですが飼い主が全然オシャレじゃなくなっていったのは残念だったんです。
まさに飼い犬ファースト。
私の趣味が手芸ということもあって、ある時愛犬用のスタイと一緒にお揃いのシュシュをプレゼントしたら凄く喜ばれました。
本当はペアルックがしたいのに、彼女用のサイズがないために出来なかったとその時はじめて聞きました。
それからは、犬のお散歩バックとお揃いの首輪を作ったり、さりげなく愛犬とペアルックになれるような物を作ってプレゼントしていました。
喜んでもらえるのも嬉しかったけど、彼女のオシャレを取り戻せたことの方が嬉しかったです。
その為ならと、腕を振るって手芸に励みました。
ラインストーンなどのキラキラが好きな飼い主なので、犬にはティアラ・飼い主にはブレスレットなど誕生日やクリスマスプレゼントにしていました。
買った洋服ももちろん可愛いけれど、愛犬とお揃いって尚可愛いしオシャレな感じがして、作っている間も楽しかったですね。”