愛犬とドッグランに通った経験

犬のいる生活をもっと楽しみたい、と思い色々調べってみると犬カフェ、ドッグランなど犬のための施設が近所にあることを知り早速行ってみることにしました。その頃開発された新しい住宅街にできたドッグランです。車で10分くらいの場所でした。丁度誰もいない時間帯で私は犬を抱っこしたままドッグランのほうへ行きました。そしてドッグランの説明を受けました。ワクチン接種をきちんとしているか、呼べばすぐに戻るなどのしつけはされているかなど聞かれました。

そして重要事項として飼い犬の起こした事故は、飼主が全責任を持つ、ということでした。初めて来るところで、あまり他の犬との触れ合いが慣れていない私の犬はうまくやっていけるのだろうか、逆に緊張して何もできないのではないかと思いましたが、せっかくだし、誰もいないしリードをはずしてみました。普段外でリードを外さないので犬は自由に動き回っていいのかわからずその場所を離れようとはしませんでした。「どっかいっていいよ」と声をかけてあげても動きません。スタッフさんは「一緒に走ってあげてください」というので、私は「おいで」と言ってダッシュしてみました。

犬は嬉しそうに「わう!」と言って追いかけてきます。そして興奮しだしてそのまま施設内を走りまわりだしたのです。こんなに興奮しているのを見るのは初めてでした。私はびっくりして名前を呼びましたが全く反応がありません。とにかくすごい勢いで走り回っていました。私は走って捕まえました。興奮している時に他の犬が入ってきたらトラブルになるかも、と思ったからです。スタッフさんはそんな様子をみて、「初めての場所で興奮したのかもしれません、でもまだ他の犬も入ってこないので放してあげても大丈夫ですよ。ゆっくり慣れていきますよ」と言ってくれました。

犬は放された瞬間また走り出しました。その日はほかの犬が来るまでの少しの時間は知らせてもらい帰りました。スタッフさんは「ドッグランは遊ぶだけでなく、友達を作り、社会性を学ぶためにもあります、また来てください」と言ってくれました。確かに私の犬は散歩中ほかの犬を見て吠えたりはしないが社会性ゼロかも、と思いまた行くことにしました。次に行ったときはビーグルがいて、うちの犬を見るや否や吠えだしました。うちの犬はリードを外してもビビッて私の足の下でじっとしています。社会性というよりはただのびびりなのでしょう。その日はそのビーグルがいる間は全く走ろうとしないのです。それは何回か行っても、他の犬がいれば同じでした。

しかしある日私が他の飼い主さんと仲良くなって話をしているのを見て、なぜか安心したのかその飼い主さんが連れていた雑種の犬と仲良く走り回りだしたのです。犬は飼い主の緊張も読み取って緊張していたのでしょうか。それから、その雑種の飼い主さんと時間を合わせてくるようにして一緒に遊ばせ、彼にとって初めての友達ができました。ドッグランは本当に社会性を育てることができいい場所だと思いました。